つぶやき
2007年 06月 07日
ミャンマーに関わり始めて足掛け12年、このサガインに移り医療を始めて4年目。
大変な事柄も多い。
先日から15名のスタッフで医療を行なってきたが、ここの病院や付近の大都市の医者達からはかなり横槍が入っている。
しかし病人と家族たちは心から喜んでくれている。
ここの医者はどうも深くプライドを傷つけられるらしい。とにかく患者達は私たちの前にどんどん押し寄せる。彼等の前を素通りする。
ここの医者達は、本当にエリート中のエリートで、一握りの秀才達しか医者にはなれない。社会情勢のために、平均的に医療が先進国から少しは遅れているという自覚はあるが、決して認めない。
私たちの診療や治療を定期的に妨害する感がある。
それで治療が出来なくなったことも1度や2度ではない。
それでも患者達をその後、責任を持ってみてくれることは決してない。
患者達のなかには、そのまま村へ帰ってゆくしかない気の毒な人もいる。
医師が背負っている社会的な責任、社会的な意味付けを理解していないのだと思う。
残念なことだ。
だから少しだけ頑張る。あまり頑張りすぎると彼等と本格的に対立し、最後は患者達に災難が降りかかる。のらりくらりとスルスルかわしながら乗り切ってゆく。
バランスがキーワードかもしれない。
長期で活動するということは大変なことだと改めて思う。