同じパターンの繰り返し
2006年 06月 06日
ココへ来て3年目、3年間繰り返しているパターンがあります。
ココの病院で働いている現地人医師は大体が定年後、勤めに来るため60歳を過ぎています。やめる前は大体病院の管理職を何年もやっていて長い間臨床医療から離れています。そしてココへ来て再び再出発というわけです。
そこに日本人がいるわけです。
しかも手術までしてしまう。
患者が押し寄せる、、、、日本人に。という構図です。
そこで必ず彼らの不満が生まれます。
次に、外国人が診る前に自分達が診なければならないということになり、手術はあまり出来なくても自分は手術を出来る、なんでもすると言い張りやってしまいます。
そして今度は患者達が怒り出します。どうして日本人に診てもらえない。どうして日本人に手術してもらえないのかということです。
現地の医師は俺たちだって充分何でも出来るのだ、と言い張ります。
そして色々なところ、病院のスタッフ、管理委員会、僧侶まで巻き込んでいつものようにごたごたし出し、その医者が辞めていくというパターン。今回は3年目、例によっていつものパターンが始まりました。
私はまあ、日本人がやっても現地人がやってもどちらでもいいのです。要は、患者達が求めればそのようにするという具合です。
個人的には現地人医師に対しては60歳を過ぎて、そこまで見栄を張らなくてもいいのではとおもっていますが。出来ることをある程度して、うまく全体を調整していくのがその年代の仕事だと思いますが、どうも、、、、、。どこの国でも同じですかね。
ココに外国で長期に医療を行う難しさがあります。どうすり合わせるか。どうお互いの、患者を含む3者のバランスをとるかが問題となります。
ですから、短期の医療援助や緊急救援と違って単に効率論ではかたづかない、極めて非効率な人間の心の問題が絡んできます。