ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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ラオスで1歳の総胆管のう腫ージャパンハート総医療局

ラオスで1歳の総胆管のう腫ー【ジャパンハート総医療局】

 先日ラオスで手術ミッションを行ったときに、1歳のお腹の腫瘍の子どもを診察した。

 現地では確定診断は付いておらず、治療が出来ないということでやってきた。

 診察すると、どうも肝臓から腸へ消化液を流している胆管系の生まれつきの異状(いわゆる奇形)による胆管閉鎖がおこり、膵炎を起こしたり、感染を起こしたり、お腹に大きな腫瘍(胆汁が詰まった)を発生したりして致死的になることもある。

 もちろん治療が出来なければ早晩、そうなるに違いない。

どのくらい余裕があるかはケースバイケースなので、何とも言えないが、どうも最近この子の状態が思わしくなくなりつつあるという連絡が入る。

 ラオスではパスポートを取得に数週間、そして日本行きのためのビザの取得にも少しは時間がいる。
 ぐずぐずしていたら間に合わない。
 今日本は、メディカルツーリズムなるものを推進しているが、日本で医療を受ける場合はこれのルールに合わせなくてはいけなくなり、かえって時間がかかる羽目になった。
 これは日本が医療で儲けようとするスキームなのだが、私たちのものとは本来、コンセプトが違う。
しかし、この辺は硬いことが好きな日本政府、きっちりそのスキームでやらせようとする。

 そこで今回は、日本から小児外科医2名を派遣することにした。
 
 こういう形を将来拡大していきたいと思っている。
 すなわち、現地のニーズに応じて医師や看護師を選択し、ピンポイントで派遣していく医療支援の形。
 事前に、データはすでにそろえてあり、執刀医たちはそれを日本でWeb経由で見ている。
 そして、現地には必要な指示を与え、手術を行い、日本に帰ってくる。
 そして別のチームが術後管理に当たる。

 そうすれば2泊3日も時間があれば多くの患者も救えることになる。
 あとは費用をどこまで削減できるかだ。

 今回も間に合うことを祈っている。
 数日後には私がいったん入る。
 そして救命処置が必要ならば、とりあえずそれで時間を稼ぎ、本番の手術の日を待ちたい。
 
 こういう医者や看護師他、医療者のpoolingシステム、すなわち、ジャパンハート総医療局を造り、その中に患者の情報を流し、そこに所属する日本中の医療者が手を上げて現地に行ってもらう仕組みをもっと加速して作りたい。もちろん、緊急救援のときもそこに召集をかける。

 ぜひ、多くの医療者の参加を望む。

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by japanheart | 2015-03-24 10:54 | 活動記録 | Comments(0)