特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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日本のNGOの将来について

日本のNGOの将来について

これからの日本のNGOはどのようになっていくかというとそれは既に大方、決まっていると思う。
どうせ欧米型のNGOのようになるに違いない。どんどん大型の組織が生まれる。
多額の宣伝費をかけ、多額の寄付を集める。
多くの資金が必要な事柄を抱える組織はそれはそれで仕方ないと納得するしかない。
寄付は宣伝に2億円かければ6億円は集まる。
寄付する日本人たちはそれで納得するだろうか?自分の寄付が宣伝広告費になっていくことに。

しかし現在、多分そういう団体に多くの人たちはその現実を知らず寄付しているから、納得する以前の問題かもね。

世界に出て本当にしっかりした規模の活動をしていこうとするとどうしても資金はいる。
だって、そこで働く日本人たちも現地スタッフも給料を立派によこせというのだから、どこかを削れるわけではない。
規模だって妥協できるはずもない。人命や人生がかかっているような事柄であればなおさらだ。

日本社会との妥協ラインは一体どこなのか?
ずっと考えてきたんだけど、最近はある事柄を思い出した。

昔のロンドン軍縮会議の戦艦の比の妥協ライン。
大英帝国:アメリカ合衆国:日本=10:10:6.97
このとき、日本が7になれば、イギリス、アメリカとも日本に単独では勝てない可能性が強いと踏んでいた。
そのくらい日本の海軍は能力があったということかもしれない。

ということで、何の根拠もないけど、欧米型のNGOが10の宣伝費をかけてお金を集め、何かをしたときに、私たちは6.97くらいの宣伝費をかけ、お金を集め、欧米の大型のNGO以上の成果を出すということを考えてみた。
日本のスタッフにはそれくらいの能力と成果を求めることになる。

足らないところは人的な資源とその能力で有史以来補ってきたのがこの日本という国柄だから、まあ、今後もそんな感じで行くしかない。

何でも欧米のやり方にまねする必要はないと思う。
効率論は、時として破られるのだ。
とにかく勝ちゃいいんだろう的なのりで日本の企業は、世界を席巻してきたしね。

世界に冠たる日本のNGOを作ってみたいと思う。
その時、それはもちろん、今までに誰も見たことがないような宇宙戦艦ヤマト的な組織のインパクトになっていたいものだ。

日本のNGOは一体、どうなっているんだ??といい意味で畏れられたい。

ここから10年で日本もアジアも大きく変わる。
10年後、NGOはどうなっているのだろうか?

誰も思いつかないそんな世界に踏み込んでみたいと思う。






by japanheart | 2014-10-22 03:21 | 活動記録