ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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身の程を知ること

身の程を知ること

今年で、私が国際医療を担う医師になることを決心し医学部を目指しまる30年が経過し、
海外医療をミャンマーではじめてからまる20年が過ぎ、
ジャパンハートをつくりまる10年が過ぎた。

 何だかんだの節目の今年、で、外務大臣表彰と沖縄平和賞をいただく事ができた。私自身にとってはそれはさほど意味を成さないが、支援してくれた人々や活動を支えてくれたスタッフたち、そして苦労をかけた家族のためにも、なんだか理屈の通った言い訳ができたみたいで少しほっとしている。
 
 最近では、現地人医療スタッフや日本人医療スタッフたちがどんどん力を付け私は引退前のピークアウトしたかつての名打者のように代打で時々、舞台に立たしてもらっている感じがする。
 スタッフたちにそのように言うといつも、「そこにいてくれることに価値があるんです!」といわれるが、
それではなんだか病院のいたるところにある仏像と同じ扱いだな、と素直に喜べないでいる。
 技術を見せつけないと人から尊敬を勝ち得ないようでは、人としてまだまだだと、反省している。

 たまたま先日全く偶然に、あるフォルダを開いたらこの10年間のさまざまな現地での活動の写真が何百枚と出てきて、懐かしい顔をたくさん見かけた。
ジャパンハートや私という人間に不満を持って立ち去っていった人間もその中にはたくさんいた。
しかし、みんないい顔をしていて患者と触れ合っていたり、笑顔で仲間たちと写っていたり、ホントみんないい時間を過ごしていたんだなと、改めて感じることができた。

そして何より思ったのは、このような人たちの努力の積み重ねで今の私やジャパンハートという組織があるのだなと、思った。
そして、その中の誰というわけでもなく、その人たちの人生の合力の功績に対して自然と敬意と尊敬の念、そして感謝の想いが沸いてきたのだった。

この節目の時期に天は、驕るのではなく足元を見ることと、自己の身の程を知ることを私に要求している。



Commented by モモ at 2014-08-27 16:25 x
30年間も闘い続けて来られた先生を尊敬していますし、とても羨ましいし、ちょっと悔しい感じもします。
またまた私事ですが、先週、今年81歳になる父が脳梗塞でICU入院しました。点滴治療が始まった翌日から、ひどい認知症の症状が出てきて、訳のわからないことを話すようになり母と悲しんでいたところに、MRIの結果、間質性肺炎と肺がん(ステージ3)も見つかったことを聞きました。また、間質性肺炎があると、肺がん治療(放射線など)が出来ない、また認知症が進んでいるため点滴の針を抜いてしまうなどの危険、治療することで余命を縮める可能性もあるとのご見解で、治療はたいへん難しいと宣告されました。余命は一般的には8か月とのことでした。今は母と2人、途方に暮れているしかない状態です。私は仕事で外に出るので気が紛れますが、家に一人いる母の心中を思うと心が折れそうです。認知症の進んだ父に、残りの人生の希望を聞くことも出来ず、本当に打ちのめされています。今日も、仕事が終わったら病院に行きますが、自分の無力さに力が出ません。すみません、いつも愚痴を言ってしまっていて。たいへん失礼しました。
by japanheart | 2014-08-25 03:46 | 活動記録 | Comments(1)