フィリピン台風被害緊急支援
今回、フィリピンのレイテ島を中心に襲った台風被害に対して緊急支援を開始することになった。
医師2名、看護師2名、ロジ1名の5名を第一陣で送り込む。
今年開設した、タイのバンコク事務所を拠点に支援を行う。
もちろん日本からも、スタッフが各地に向かう。
私は本来、その国に拠点が無い場合は支援はしない方針だった。ジャパンハートはそういうスタンスだった。
ミャンマー・日本・カンボジア・ラオスなどは事務局もあり、ロジがしっかりしているので、活動はすぐに軌道に乗るだろうし、やるべきこと、サポートすべきこともしっかり把握できるので、効果が上がりやすい。
しかし、フィリピンにはそれがない。
行き当たりばったりでは、何もできない。
しかし、またもや支援をしたいと、海外のスタッフから連絡が入った。
それであまり乗り気でなかった。
医療者は何とでもなる。
しかし,兵站をどすうるのか?
これがもっとも大切だ。
これが確保できるのか??
まあ、しかし、ロジは、外部から精鋭を招き入れた。
すでに現地でのさまざまな状況やネットワークを確保したらしい。
それでようやく、私も不安ながら、GOサインをだすということになった。
果たして上手くいくかどうかは不明だが、本日、先遣隊が出発する。
ミャンマーの津波のときもそうだったが、若い人間が前に出るときに、私はあまり止めない事にしている。
行けば、医療専門職ゆえ、邪魔になることはあるまい。
しかし行くからには、どこの組織よりも、確実に成果を上げてほしいと願う。
そういえば、ミャンマーのサイクロンそしてそれに続く津波のとき、日本政府の医療団は、かなり遅れて入ってきた。
まあ、いつものことながら、遅すぎるということかな。
私たちは海外での医療活動のために生きているから、せめてアジアで災害があったときは、真っ先に飛んでいって、被害者を救うことができれば有難い。
まだまだ課題が多いが、組織も人間と同じ。
経験を一つずつ積み重ねるしかない。
とりあえず、今日、ジャパンハートは飛び発つ。