特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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小児医療を考えるーその1

小児医療を考えるーその1

 小児医療を考えてみたい。
 実はジャパンハートは、国内事業として離島や僻地に医療者を派遣する事業もしている。
 それ以外に、実は今年から私の恩師のたっての頼みで小児科医のいなくなった尾道市民病院に小児科を2名派遣していた。彼は市町村合併で統合された2つの市民病院の統括管理者になり、経営の改善を任されたのだ。

 尾道は人口15万程度の地方都市。
 病院勤務の医師は、JAの総合病院に8名いる。
 この病院は新生児もやっているから決して楽ではないだろう。
 
 この地域である事が起こった。
 尾道市民病院は、市からの繰入金によってようやく黒字。実質は赤字の病院。
 しかも、すでに数十億の借金がある。
 近い将来、病院建て替えもせまり、これにはまた100億単位の金額がかかるだろう。

 そこで、彼は経営改善のために奔走するが、院長が抵抗し始める。
 要は、もっと働けといわれ、嫌だと抵抗したという感じだ。
 実質赤字なんだから、もっと働けと。
 この院長はあと2年で退職金をもらってめでたく退官予定の内科医だ。
 
 そして、彼は出身大学に泣きつく。
 この病院はその大学からの派遣が多い。
 そこで、市長が大学病院に呼び出される。
 そこでおそらく、、、このままのことをしていると医者達を撤収させると脅される。
 ここで、市長がビビッてしまう。
 
 実際、大学にそんな力は今ない。
 誰がそう言って脅したか知らないが、そんな勝手なこと同じ大学の他の教授たちも、絶対に付き合わない。
 大体自分の知らないところでそんなことを勝手に約束していること自体に不快感を示すだろう。
 しかし、この市長は、そのことを知らない。
 時代はまだかつての大学医局全盛の時代のように考えてしまった。

 ここから、ことは尾道市という範囲を飛び越えて動き始める。
 
 まさに時代錯誤のような事態が起こり始める。

 この管理責任者は、大赤字だった国立病院を日本一の黒字国立病院にわずか4年でしてしまった実績を買われて、尾道市政がいわゆる三顧の礼を持って迎えた人間だった。
 
 ここで押さえておかなければならないのは、なぜそのような人間を迎えなければならなかったか?
 答えは明白。
 誰も、病院経営ができないからだ。
 特に、院長はすでに、病院経営に失敗している。

 ところが、、、、。
 
 実質、管理責任者の権限の制限が始まる。

             尾道市民病院
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by japanheart | 2013-06-22 10:56 | 医者の本音 | Comments(0)