ミチナ国立病院手術ミッション終わる
2013年 06月 06日
ようやく国立病院での手術ミッションが終わった。患者たちは全て子ども。
240名の外来患者、85件程度の手術を4.5日の間に終わらせることが出来た。
手術は朝9時から始まり夕方の5時過ぎには終了するという、いつもよりのんびりした環境になった。
まあ、医者達も公務員だから、仕方ない。
公務員が就業時間を守らないと、誰も守らなくなってしまうだろうから。
カチン州という州都にあるこの病院は、300ベッドの中規模病院で、ミャンマー北部ではおそらく最も大きな病院のひとつになる。
ミャンマーの各州には、政府があり首相もいれば大臣もいて、比較的独自に運営されている。
そういう様々な政府が連邦制を取って、今のミャンマー連邦が出来上がっている。
今回のミッションでは、首相も大臣もやってきて子ども達をみまわっていた。
病院スタッフも最初は、面倒くさそうだったが、偉い人たちが次々にやってくるので仕方なく働き始めた感じ。
しかし、どんどんやっている間にモチベーションは上がり最後には、お互いにいい仕事をした感じで終われたし、互いに信頼も少しは生まれたようだ。
日本からも数社マスコミが取材に入ってきたので、もしかするともうすぐ日本でこのときの映像が見れるかもしれない。
私は何か新しいことをするたびに、自分の昔のことを思い出す。
そしていつも最後に、「あの私が、マジか?」って。
良いも悪いも併せ持ったどこにでもいる普通の人間としての私が、今ではこんなことやっている。
あるいは、自分ひとりの力じゃないことも分かっているが、何がしか出来ている。
じゃ、誰だってこんなことくらい出来るんじゃないか。
病弱で、赤面症で、いつも何をやっても長続きしないと怒られた私がずっとこんなふうに続けている。
まだまだ、まだまだ、自分の満足には程遠いけど、少しでも理想に近づくように。
この同じ景色を一人でも多くの人たちに見せてあげたい気持ちで一杯だ。
この景色を見に来る気はないか?