ジャパンハートの若手医師について
2013年 03月 09日
医師たちが、もうひとつの大学医局に囲われている時代は終わった。
市中病院も、医局をあまりに頼りにしているとやがて大変なことになると予言しておく。
自分達で、優秀な医師たちを集める作戦を今から練っておいたほうがいい。
大学様には、その力はほとんどない。
ジャパンハートの医師たちは、大学的な強制力をもって統制はしていない。
単なる揺るやかなつながりに過ぎない。
自分の力、海外の医療に役立てたいという心で、あるいは思いでつながった集団に過ぎない。
自由に入り、自由に抜けていける。
そんなつながりが、時代の要請だと思っているから。
だけども、ジャパンハートに来る若手医師たちには望めばある程度のいいトレーニングを提供したいと思っている。
まあ、医療というのが最終的には社会のためにあるとすれば、彼らに投資するのも悪くない。
まずは全ての若手に、超音波検査のの訓練を行っている。
私が絶対的に信頼する病院に研修に出だし、そこでエコーの研修をお願いしている。
参加した医師たちは、改めてエコーのすごさに開眼する。
そのとき、診断技術が格段にアップする。
次に、小児科の研修をしてもらう。
来年から数ヶ月、広島の尾道の市民病院(総合医療センター)の方で、数ヶ月やってもらう。
もちろん、給与も支払われる。
ジャパンハートは小児科も多く、途上国で医療をやる場合、小児科を学んでおいて損はない。
それから、熱帯医学の勉強を、タイのマヒドン大学で6ヶ月勉強してもらっていることが多い。
もちろん、自費だけど、費用は格安だ。
タイのマヒドンはアジアで唯一、熱帯医学を本格的に勉強できる大学で、しかもフィールドが十分にあるため、臨床ベースでやっている大学である。
私が指導できない熱帯医学の分野は、そこで学んでもらっている。
そうして、大体、若手医師たちは、育っていく。
ジャパンハートのため、日本のため、世界のために、なるべくいい選択肢を提供していきたい。
ジャパンハートはすでに、公器である。