大きく動いて、小さくまとまる
2013年 01月 18日
「大きく動いて、小さくまとまる」は私が常日頃心がけているこころ極意のひとつだ。
最近若い世代のスタッフや学生たちに、将来のプランや夢を聞いてみる。
そうしていつも惨憺たる気持ちにさせられる。
「おい、おい、10代や20代でそんな質素で、ちっぽけな夢かよ」って思ってしまうからだ。
10、20のガキどものくせに、その夢が、さらに自分にこどもが生まれたあとの将来を考えていたりする。
ガキがそのまたあとのガキのことを考えてどうするんだ???って思わず思ってしまう。
ささやかでもいいんだけど、もっと魅力ある夢をこのおじさんに語って聞かせてくれないかな?
この年になっても、もっと夢を持っていきたいと思うわけよ。
このガキ、大ぼら吹いてうっとうしいが、将来笑ってやろうって、せめて思いたいだけど。
こっちがすぐに忘れるくらいの、若いやつらのみみっちい夢など聞きたくもない。
10代で、20そこそこで、もう将来のお金の心配をしているやつもいる。
なんでもお金と比べるなよ。
これとこれを勉強して、将来はあの安定してステイタスも与えられる組織で働きたいっていうやつもいるけど、せいぜい将来、安定してくれ。
取り返しがつかない頃に、きっと後ろから来たすごいやつらにどんどん追い抜かれていくから。
楽しみな未来だ。
神仏は尊び、されど頼らずといった武蔵のこころと正反対だな。
まあ、いい。
人生はいやでも収縮する。
収縮するというのは、正しくイメージを伝える言葉ではないがそうなる。
要するにコンパクトに、鋭くなるといったほうがいい。
あなたの知っている一流の野球選手が、はじめから縮こまった小さなスイングを練習したりはしない。
はじめは、大きく、大きく正しいイメージを定着させるように、しっかりと大きくスイングの練習をするものだ。
やがてそれがどんどんコンパクトに鋭さを増していく。
そうして、やがてヒットやホームランを量産できるようになる。
人生もはじめから、コンパクトにまとまろうとすると、縮こまってしまう。萎縮してしまう。
だから若い頃は、大胆に、大げさに、無駄を承知で大きく動くことを意識しながら生きたほうがいい。
嫌でもやがて、それがコンパクトにまとまり始める。
せめて20代の間はそのくらいで生きてくれよ。
私はね、最近、どんどんやったるで!って思っている。
新しい世界を見たいじゃない?
それは別の言い方をすれば、自分の眠っていた可能性に気づきたいってことなんだ。
おおー!!自分にはこんな才能もあったって、自分に思わせたい。
最近、自分のこどもを見ていると、こいつらに絶対抜かれるってわかるんだ。
すげー!!っておもうことも一杯あって、どんなけ才能あるんや?って。
別に親ばかじゃないよ。
だって、日本から来る多くの若者たちにも、それを見るからね。本当に、多くの人たちにだよ。
だから何が言いたいかって?
気づけよ!気づけ!
お前らは、本当は結構、いけてて、すごいんじゃないか?
ってことよ。
だから、そんなちっぽけな夢を持って、縮こまった人生を生きてくれるなよ、、。ということ。
大胆に、大胆に、大きく、大きく。
親を困らせてね。
親に、そんなことをしてて将来、どうなるんだって?不安がらせてみなよ。
そんなやつのほうが、30年後には、親が誇りに思ってくれるような人間になっている確率が高いような気がする。