ボランティアへようこそ
2012年 12月 14日
これから、一人でも多くの人に海外での医療活動を経験してもらうために、現地をもっと心地よい場所に変えていく。
今まで現場に来た人ならば理解できると思うが、ミャンマーは修行場、カンボジアはユースホステルくらいの表現が適当かもしれない。
それをせめて「おもてなしの行き届いた旅館」にしてみたい。
ホテルよりもそれのほうがいい。
宿泊施設を改善し、空港へはスタッフがお迎えに行く。
できれば宿泊施設は、個室にし、料理も心を砕かなくていい状況にしたい。
今までは、来る人は中途半端な気持ちでは来ないでほしいというのが現地の日本人たちの声だったが、それも私はどうでもいいと思っている。
なぜならば、現地の患者たちの声ではないからだ。
現地の患者たちは、医療者が本気であろうが、なかろうが、結果をしっかり残してくれることこそを願っている。
だから、友達どうして来てもらってもいい。
親子で来てもらってもいい。
夫婦でも、恋人同士でも。
来たらしっかり働いてもらえばいいだけの話だ。
毎日は無理でも数日に一回は、ミッション中にみんなでバーベキュウでも良い。
現地の日本人スタッフや現地人スタッフとゆっくり語り合ってほしい。
ミャンマーの、カンボジアの文化を肌で感じてほしい。
これからは、短期で参加するボランティアも、長期で参加しているスタッフも同等に現地ではいくつかのチームに分かれて医療活動をしてもらう。
日本ではできないだろう医療にも積極的に目を向けてもらいたい。
大きな視点で考えたら、小さなこだわりを捨てて、より多くの人がこのような現場を知る機会を設ける、貧しい人や医療を受けることができない人たちのために、たとえ1年に数日でも自分の技術と時間を、誰かのために使える時代を切り開いていくほうが、よっぽど世の中のためだと思っている。
悲壮感を漂わせ、海外で医療活動する時代を終わらせる。
これからはもっと気軽に、もっと当たり前に、参加する。
批判もあるかもしれないが、誰よりも悲壮感を漂わせ医療活動を長くやってきた人間が、それのほうがきっと世界がよくなるというのだから、とりあえずその私のこころの声を信頼してほしい。
新しい時代だ。
ようこそ!国際ボランティアの世界へ。