ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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明暗分ける40台

明暗分ける40台

 40歳代後半のいわゆる私と同世代の人たちを見ていると、やはり覇気がない人が多い。
 私も結構、ため息はよくつくが、これは若いときからのくせ。
 20歳代、30歳代の生き方が、40台以降の人生を左右することはいうまでもないが、その期間どんなにがんばって40歳代になってもそこで失速していては意味がない。

 海外で医療ボランティアを志していた若かりしころ上の医師たちから、最も多く聞いた台詞は、
           「私も若いころしたかったんだが、できないままにこの年になってしまった」
と、今の私の年より若い医師たちが言っていた。

 学生時代に海外で恵まれない人を救いたいと思って医師や看護師になった人は結構、いる。
 ジャパンハートができて約10年、多くの学生が来て、そんな台詞を彼らから聞いてきた。

 社会人入学で医学部に入った人たちも多くいたが、彼らはお金持ちになりたいからって社会人入学したわけでもなかろうにと思う。

 一生懸命、医療に専念することは悪いことではない。もちろん。

 しかし、そうすることが自分の人生を潤し、一度しかない人生を、なるべく豊かにする過程でなければならない。
 齢50を前にして、すっかり意気消沈し、元気をなくし、医療への探究心をなくしている人が多き現状は、
 若かりしころの夢を、お金や安定と引き換えにし、気がつけばすっかり元気をなくし動けなくなってしまっているのではないか!?

 本当にこんな医療者としての生涯でいいのか?
 こんな人生を想像していたのか?

 人は、自分を守る防御反応か、必ず自己正当化をする。
 私が、なぜしなかったのかと聞くと、いろいろともっともらしい理由をつけて、自己肯定することだろう。
 だから、ばかばかしくて質問などしないが。
 一度の人生、それでいいなら、別に私は困らない。

 芭蕉は確か齢46になって、奥の細道の旅に出た。

 そろそろ、あなた方も、自分の奥の細道の旅に出ないと、間に合わないかもしれない。

 芭蕉は、その後、長崎へ向かう旅の途中、胆石に斃れる。

      ”旅に病んで、夢は枯野を駆け巡る

 あなた方の夢は、元気なうちに駆け巡らせたほうがいい。

 人生はいつまで続くかわからない。

 どんなもっともらしい理由をつけても、死はお構いなしに、時が来ればお迎えに来る。
 

 
 
 
by japanheart | 2012-09-21 14:23 | 医者の本音 | Comments(0)