ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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「やりがい」という厄介なもの

「やりがい」という厄介なもの

 長く同じ仕事をしていると、人は必ず労力が上がる。
 1時間かかった仕事が45分でできるようになる。
 難しく感じた仕事が、比較的容易にリズムよくできるようになる。

 これがまた厄介なことに、精神的にはパラレルに仕事に対する満足度を減らすことになる。
 これが人間の性質ということかもしれない。

 例えば、こんな経験が誰にでもあるはず。
 とてもいいある曲に出会う。
 感動し何度も何度も聞き返しているうちに、あまり感動をしなくなるし、最初に何が良かったのかわからなくなってしまう。
 こんな曲との出会いは、恋に似ている。

 もし、途中である変化を起こせなければ、やがて恋と同様に消え去っていく。


 ある変化とは、悩ましい問題だが、自分にしか起こせない。
 恋の相手が起こしてくれることを期待してはいけない。
 ましてやいい曲は、全く変化はしてくれない。

 例えば、いい曲と出会ったならば、その曲を今度はある楽器で弾いてみる。
 特に、やったこともない楽器で弾いてみると、さらに魅力は増す。
 恋の話でいうと、何か特別な演出や機会をもうけるということかもしれない。
 とにかく、自分の側に変化を起こすということが、ポイントになる。

 しかし、多くの人は自分以外(対象)に変化を求める態度が、くせになっている。
 そして、この手の人間は、いつも不満を抱えている。

 飛行機で、ビジネスクラスに乗っても、ファーストクラスに乗っても、文句を言っている人をよく見かける。
 エコノミーの人たちは、その席の横を通りすぎるだけで、うらやましがっている。
 そんな感じ。

 この手の問題が、私たちの現場でも起こる。
 最初は、結構、満足するが、途中から刺激に欠けるようになってくる。
 
 これを解決する方法は、やはりひとつしかない。
 自分で、何かを導入すること。

 環境のせいにしていても仕方ない。
 
 自分がその場の主導権を持っていなくても仕方ない。
 とにかく、その場面で自分が出来うる限り、変化を起こす。自分を中心とした、その物事の関係性や形態を変える。
 「やりがい」というものは、変化なしには持続しない。


  この変化は、ずっと興し続けなければならない。
 
  まさに呼吸のように、心臓の鼓動のように、止まってはいけない。
  静止は許されるが、停止は許されない。

 停止してしまうと、その物事との関係そのものが、この世から消えてなくなってしまう。

 そして恋は、寂しく終わってしまう。
 それを、失恋という。
 
by japanheart | 2012-09-04 11:01 | 活動記録 | Comments(0)