特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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弱者の本音

弱者の本音

 思い起こせば2004年、私がジャパンハートを立ち上げたとき、何もなかった。

 お金もなければ、人もいない、ネットワークもなければ、支援者もいない、おまけにミャンマーの片田舎で貧乏人相手に医療をやっている人間のことなど、身内以外は日本の誰も知らない、そこからのスタートだった。

 あれから10年も経っていないけど、テレビ局の視聴率が1%100万人と換算するならば、日本の1000万人以上の人たちが、何らかの形で私やジャパンハートのことを知ったことになる。

 私は確実に、弱者だった。
 何もなかった。
 技術は誰も取らないといったが、私にあるのは数人の仲間とわずかなお金、そして医療の技術だけだった。
 しかし、その技術が日本と違い、直接、お金を生み出さないところが、歯がゆかった。

 結論から言うと、しかし、時代が味方してくれたのだ。

 2004年ころから急速に、日本中に急速に広がったものがあった。
 ちなみに、鳥インフルエンザではない。

 それは、インターネットだった。
 今では、検索は日本中、グーグルが使われているが、当時はグーグルにヤフー、ライブドアなど、結構自分たちで検索サイトを運営していた。

 その時代の流れが、私を助けてくれた。
 たとえお金がなくても、ほとんど無料でWEBを通じて、24時間365日、日本中にリクルートをかけることができた。自分たちの成果を報告することができた。ミャンマーの片田舎にいて、医療をやっている人間のことを知らせることができた。
 そして、電話など通じなかったミャンマーからメールで返信できた。
 
 双方向のコミュニケーションが成立したのだ。

 私がジャパンハートを立ち上げる時、私が以前所属し、もめてやめた団体の代表は私の前では応援する!と言ったが、裏では「そう簡単にうまくいくはずがない。私がこの団体をここまでするのにどれほど苦労したことか。」と当然、失敗すると思っていた。

 確かに10年前ならば、そうなったかもしれない。

 しかし、既に時代は変わっていた。私より20歳以上も年長のその人は、このネットの世界の威力を本当に自覚していなかった。
 WEBの威力を操れるものは、”神の手”を持った如くに振る舞える。
 この”神の手”を少し振ってみた。

 私は弱者だった。
 だから悩んだ。だから、考えた。だから、早く行動した。
 
 人生の一時期、このような期間は絶対にいる。
 
 そしてその行動体系は、おそらくこの組織が世界一になるまで継続されることだろう。
 さらに今年から、この”神の手”を激しく振ってみたいと思っている。
 

 
 
by japanheart | 2012-08-05 13:37 | 医者の本音 | Comments(0)