少女来日の今後
2012年 05月 19日
昨日、ミャンマーから治療のために来日した少女ニーニールイン。
羽田で少し休み、そのまま空路岡山へ。
昨日いくつかの検査を終了し、おなかの中の状況をおおかた外科医たちは掴んでいた。
予定通り行けば来週の金曜日手術することになる。
私の恩師である青山名誉院長、そして現在の東院長と非常に協力的で、誠にありがたいことだと思う。
日本はミャンマーからみて海外で確かに進んだ国。
しかしながら、病気の子どもとその子を連れてたったひとりでやってくる家族はいかばかりの不安かと思う。
言葉も通じず、何もかも違う中で大変な数ヶ月を過ごすことになる。
そこもしっかりケアーしながらサポートしなくてはいけない。
ミャンマー国内に日本の専門家が行って手術ができる病院を建設できたらいいなと思う。
きっと、たくさんの子どもたちがメリットを受けることだろう。
しかし、国民は知らないかもしれないが、日本政府のODAが今度3500億円は最低でもミャンマーに拠出されることになりそう。
この一部を使って、子ども病院を造ろうなんて考えたが、知ってた?
病院建築の落札権利はほとんどゼネコンにしかないって。
自分の家のように、自ら予算を取って、いい業者を自ら選び、構図を相談し、とかできないだって。
ちょっと、おかしくない?
じゃ、医療器機なら僕らの専門だから、出番だと思うでしょ?
だめだめ、医療器機の応札権利は、ほとんど商社しかなんだって。
ガチガチに利権で絡め取られている私たちの税金。
自分の国の税金でまかなわれている部分にすらアクセスを許されていない。
こんな仕組みが山のようにこの国にはある。
こういう部分をあぶり出していくのが民主党の役目だったはず。
あえなく撃沈。
私たち国民の受難はまだまだ続きそうだ。
ひとりのミャンマー少女のことから、日本を見ると何だか、先に自分の国を何とかしないといけないんじゃないかと、身に積まされる。