目の前の現状に向き合うということ
2012年 01月 23日
人はいい未来があると信じる故に、現状に向かい合わない人が多いのは残念なことだ。
がんの患者は、それを信じて実際につらい抗がん剤の治療と戦わなければならない。
多分それはどんな人にもあるはず。
目の前の現状をクリアしなければ、次に進めないということが。
大学受験だって、同じ。
甲子園の予選だって同じ。
本当は何だって同じことなんだと思う。
ところが、いい未来を呼び寄せたいのに、現状を否定して、向かい合わずに進もうとする人間が多い。
仕組みとしてどうしてもやらなければならないものは仕方ないから受け入れているが、自分の意志でやめるのも向かい合うこともできる場面では、ほとんどやめてしまう。
一見、もっともらしい理由をつけてはいるが、みる人がみれば、真実は手に取るようにわかるものだ。
もし現状から逃避して、別のことをやり始めたらどうなるか?
こたえはシンプルに出る。
ある一定の時間を過ぎれば、同じようなレベルのところで、同じストレスを受けるようになる。
職場を変わっても、仕事を変えてもこれは変わらない。
人間の癖は、そう簡単には変えられない。
そしてまた逃げ出す。
ただそれを繰り返す人生があるだけだ。
やがて、人は抵抗しなくなる。
自分の人生に自分で限界をもうけることになる。
才能は死に、時間は過ぎてゆく。
今までの人生を思い出してほしい。
生まれるときに、楽々生まれてきた人はいるのだろうか?
あることを学ぶときに、ストレスを受けなかった人間などいるのだろうか?
目の前の現状に向かい合ってほしい。
命までかけることはない。
人生は、何度でも挑戦権が与えられている。
自分が調子がいいときに、再チャレンジしてもいい。
もし、命をかけるほどの出来事でもなければ、現状に向かい合うべきだ。
力も時間も集中し、小さな穴を開ける。
そこからすべては変わってゆく。
今ジャパンハートに関わっている人、かつて関わった人。
私がこの人は本気で自分と戦っていると思った人がどれくらいいるだろうか?
不平や不満を言っていられるのは幸せなことだ。
それで現状が変えられるならば。
病気のの子どもたちも本気で現状と向かい合わないといけない。
重たい病気になれば、不平や不満を言う余裕がない。
ジャパンハートを去った人たちは、今の現状に満足しているのだろうか?
そこは自分が理想とした世界なのだろうか?
やっていることの内容もお金の収入も、組織の仕組みも思い通りだったのだろうか?
もうここでやることはやった。
学ぶことは学びきった。
待遇やその他でいい場所はそれ以外に、たくさんあった。
でもいつも、目的に近づくために一番いいところを選んで働いてきた。
待遇など全く考えなかったことも何度もある。
私はいつもその場所を卒業してきたのだと感じている。
学びきって、そして次へ進んできた。