ミャンマー小児外科ミッション終了す
2011年 12月 13日
ミャンマーで行われた小児外科患者を集めた手術が終了した。
約50名の子どもたちをミャンマー全土から呼び寄せ、手術した。
日本から小児外科医4名、甲状腺外科1名、小児科2名、手術看護師3名の計10名が、私たちと合流し、
20名近い日本人スタッフ、とミャンマー人スタッフ10名以上を加え、30数名での手術ミッションになった。
手術室は3カ所に別れ、連日朝から深夜12時くらいまで手術は続けらた。
今回呼び寄せるはずだった子どものうち2名はすでに亡くなっていた。
今回の手術まで最長1年近く待たせる。
その間に、2名もの子どもたちを失った。
できれば半年に1度、このような機会があれば、もしかするとそういう子どもたちは減るのかもしれない。
停電が少なくなったミャンマーで、ようやく人工呼吸器付きの麻酔機を購入し、今回も大活躍した。
しかしながら麻酔の薬の質は如何ともし難く、術後の呼吸器の状態が思わしくない子どもが何人もいた。
ミャンマーで子どもたちが経済格差やその他の事情で医療を受けれるチャンスがない間は、私はせめても医療を彼らのために無償で提供したい。
本当は、ミャンマー政府は許してはくれないだろうが、プライベートでも政府と合同でもいいけど、子ども病院が作れれば一番いいのだが。
日本政府が全面的にバックアップを約束すれば、きっとうまく動くはず。
しかし、日本の官の中でこのことを考えている人間はいまい。
カンボジアでは、韓国政府がそれをやってしまった。
官は相変わらず民を信用しない。
民と対等のパートナーシップという発想がない。
どこの国の誰よりも、そこに近い私がいることに、日本の官は気づきもしない。