膀胱結石の子どもーその後
2011年 11月 29日
以前紹介した、15歳なのになぜか子どもっぽくて、結構大変な状況なのにいつも明るい膀胱結石の子どもがようやく退院にこぎつけそうだ。
何ていうか、男の子というより少女っぽいこの子。
いつも手を振ると満面の笑み+少女のような雰囲気をかもし出し、どんな顔をしていいのか困惑気味の私。
今回のこの子が経過が悪くなったのは、看護師の術後管理ミス。
そしてこの子が薬を飲んだ振りして、飲んでいなかったこと。
もうすぐ退院のこの子を前にして思うのは、結果よければすべて良しだが、結果がうまくいかなかった子どもたちの記憶がいくつもある。
そして、その時々でミスをしていた人間がいる。
もし患者が生涯、背負い込まなければならないような事態になっても、そのミスをした医療者は、そのときはしおらしく反省していたが、今頃はきっと、何もかも忘れて充実した毎日を送っていることだろう。
ミスをした人間が、平々凡々と暮らし、ミスをされた人間がそれを背負い込まねばならない矛盾。
今、日本で世の中が、憤っているのも要するにこういうことだ。
こういうことがないように目を光らせている。
もしミスをしたら、本人と家族に代わって私がきっちり言うことを言う。
今までもそうしてきたし、これからもそうしてゆく。