今年の手術
2011年 11月 02日
今年は少し手術が増えそうだ。
何だか、せっせとやっているうちにおそらく2000件くらいになりそうだ。
手術を集中的にやる時期を、「ミッション」と称しているが、この時期は日に少なくても10件、通常は14件から15件の手術が行われる。
ヘルニアなどの手術を中心に、甲状腺腫瘍や腸の病気、口唇裂や火傷、子宮筋腫や卵巣腫瘍など、疾患は多岐にわたるが、それを黙々とやっている。
たとえば、虫垂炎(もうちょう)は、虫垂の手術ができればやっていいわけはない。
診断が間違っていて、虫垂炎でないことも時にあるから、そのときに腫瘍が出てきたり、別の病気であったりと腸切除や人工肛門などを造らなければならないこともある。あるいは婦人科疾患が絡んでいたり、膀胱や尿管に問題があったりと、さまざまな問題に対処できなければここではリスクがある。
日本では、婦人科の病気が出てくれば、産婦人科を呼ぶ、膀胱や尿管に問題があれば、泌尿器科を呼ぶ。
ここではこれをすべてできなければならない。
若い医者にはそのように指導している。
無理をして、かえって患者に迷惑をかけては医療のあり方としては正しいとはいえない。
来年度からそろそろ若手のミャンマー人医師を鍛えようかと思っている。
社会情勢さえ許せば、そうしたいところだ。
でも、日本の医者は腰抜けになったものだ。昔からか?
すぐに、自分の境遇や将来を心配した発言をする。
ビビッて刀を抜かずに、生涯、生きてみるも良しだが、若いうちはやっぱり武者修行がいいと思うけど。
今時、医師は売り手市場、どこでも、いつでも失業の心配はない。
それを知ってか知らずか、その後のことが心配ですとすぐに言う。
どうせ10年もすれば、生涯の道筋がなんとなく見えてくる。
自分がどれほどの偉い医者になれるのかも。
そのほとんどは大したことにはならないんだから、あんまり将来を心配しないで、いいと思うことを素直にやればいい。
子どものころから、親や教師に、素直になりなさいって言われたでしょ?
じゃ、素直になって!!