子どもの手術患者
2011年 10月 28日
日本の小児の病院では、年に数例手術する程度の患者たちを、こちらで今年の11月の終わりから12月の初めにかけて一気に手術する。
その数は30名以上になる予定。
日本から小児外科医が4名、甲状腺外科医が1名、小児科医が2名参加する。
この時のために、毎年、手の込んだ手術が必要な小児患者たちをストックして、一気に手術している。
何とこのミャンマーの田舎でも、電話で連絡をする。
その村のどこかに電話があって、昔の日本のように、電話がかかれば家主がその人を呼びに行く。
とっても離れている場合は、家主が後日、内容を知らせてくれる。
こうして数十人の患者の子どもたちが集められる。
どの子どもも、そして親たちも待ちに待った機会。
意気揚々とやってくる。
私は、事故がないように、事故がないようにとそればかり考え、行動している。
外科医としての向上心を無くした?私は、事故はきっと小さな周辺事項から起きてくると信じ、
手術はなるべく若い世代の医師たちに任せ、様々なリスクを減らすために気を配ることになる。
今回のミッションの指導医は、かつての私の恩師、青山先生。
若い先生方が、彼の指導の下、全ての手術を行うことになる。
医療を、主に金銭的な理由から受けれずにいた現地の子どもたちもハッピーになり、
若い日本の医者たちも技術力が上がり、ハッピー。
そして将来、その彼らによって手術を受けるであろう日本の子どもたちもハッピー。
こういうのが良いと思う。
ここでのポイントは、確かな技術を持った指導者がいること。
そういう人をこれからどんどん呼び込んでみたい。
誰も損しないことは、上手くいく可能性が高い。
きっと上手くいく。
こんなことなら、縁の下の力持ちになるのも悪くはない。