特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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ミャンマー人看護師たち

ミャンマー人看護師たち

 はっきり言って、最近の現地、ミャンマー人看護師たちは頼りになる。
 就職難のこの国で、17才くらいから25才くらいまでの若い女性たちが看護師という職業に就くために、様々な田舎から、私たちの活動地にやってきて学んでいる。
 
 彼らは日本人看護師の助手的な役割、下働きなどを1年して、それから看護学校へ通う。
 その学校を卒業すれば、さらに1年、現場で学び、それから様々な場所に散ってゆく。
その中でも、地元の人は、そのままここに就職し、働き続けている。
 
 
 はじめの頃、彼らは日本人たちを見本にやってきた。
 だから日本人たちのレベルが低いと、彼らには本当に気の毒だった。
 レベルの低い見本には百害がある。
 隔世の感があるが、今や、現地ミャンマー人看護師を日本人たちが見本にしている。
 消毒技術も、手術の助手も、現場での動きも、普通の日本人たちより格段にレベルが上。

 日本人たちの手術後の消毒技術には、私も散々、泣かされてきた。
 今や、術後管理の責任者は、ミャンマー人。
 少しでも傷の状態が悪いと、本当に自分の技術のせいだと思っていて、私に会いたがらない。
 怒られると思っているからだ。
 しっかり自分の責任でやっているということ。
 かつて日本人看護師で、このように振る舞った人間はいない。
 すなわち傷の状態がどんなに悪くても、自分のせいだと思っていないからだ。
 私から見ると、こうなったのは明らかにお前のせいだと言いたいのだが。
 口ではすいませんと謝りながらも、こころは反省などしていない。
 だから、同じ失敗を何度も繰りかえす。
 患者たちが気の毒で仕方ない。

 手術場の責任者も今や、ミャンマー人。まだ、二十代後半の女性。
 日本人たちに、いちいち小声でアドバイスする。

 彼女が、先日こう言った。
 「Aさん(日本人看護師)も.もう少しやる気になって、積極的だったら、もう少しやらしてあげれるんだけど。」
 「あのレベルでは、何をやらしていいのか悩んでしまうわ。」

 すごいスピードで成長している。

 また、あるミャンマー人看護師が、私が日本人看護師を怒ったあと、その看護師を慰めながらこう言ったそうだ。
 「あなたはまだきて数ヶ月だから、仕方ないよ。私たちはもう2年もここでやっていて、慣れているから。」
 このミャンマー人看護師は、まだ免許を取って6ヶ月足らず。
 おいおい、日本人たちは免許を取って一体何年、日本で働いてきたんだ?

 自分の病院でしか通じない技術や知識では患者たちは困る。
 日本人たちには、しっかりせい!と言いたい。

 途上国の看護師たちと思って、馬鹿にしてはいけない。
 彼らも能力を目覚めさせれば、たいしたもんなんだ。
 人は皆同じ。
 掛けた情熱と努力の分だけ、報われる。

 
 
 
by japanheart | 2011-07-31 01:12 | スタッフと想い | Comments(0)