ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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人生、防御力の磨き方

人生、防御力の磨き方

 お知らせがまず2点。
 
 (1)先日、お知らせした学生対象のセミナー8月8日(月) OR 9日(火)のどちらかになりそう。
 場所は今回は東京都内。参加費は1000円(昼食代込み)。朝10時くらいから夕方5時前までを予定。
 募集人数は15名程度。今回は、学生ならば誰でもOKということで。中高生でもOKです。
 追って、JHのホームページとこのブログでお知らせします。

 (2)ブログの書籍紹介の下に、ミャンマーの子どもたちが作った手作り石けんの紹介をしました。自然派石けんなので興味ある方はぜひ。収益は子どもたちの自立支援に使われるようです。


 さて、今日の本題。
 防御力の磨き方について。

 とにかく人生、攻め続けようと決心した私だが、防御は今更ながらしないと決めた。
 「攻撃は最大の防御」とはいうものの、最近この考えの違った側面を感じている。

 柔道で最初に学ぶのは、”受け身”といういわば、保険のような考えに元ずく体裁き。
 自分より強い相手と対戦したときに、その衝撃を最小限にくい止める方法。
 これは日本人にはよく分かるし、防御大好きの日本人にはしっくりくる。
 私も祖父に、そのように教えられた。
 受け身こそ、最も大切な柔道の考え方なのだと。

 まあ、しかし、自分の経験に照らしていくと、本物の防御力とは、攻撃の中から生まれてくる。
 はじめから負けることが前提の練習などは、いらない負け癖がつくとしか、今では考えられない。
 
 誰でもそうだが、攻撃力がつくと、遅れて防御の力がついてくる。
 不思議と防御の練習ばかりしていても、防御は上達しない。
 テニスや卓球、格闘技を、あるいは集団スポーツをした人間なら心当たりがあるはずだ。
 武術も人生も同じではないのか?
 防御は如何に完璧でも、いつかは破られる。人生は数十年の長期戦。
 あなたは防御だけで、持ちこたえる自信があるか?
 一度、防御がやられると、ダムが決壊するように、途中からは一気に崩れてゆく。

 ”攻撃の中に、防御を忍ばせる” あるいは ”防御力とは攻撃力の一部であると認識する”
 これが私が、人生から得た極意の一つだ。

 もしあなたが人生のはかなさを感じ、脱サラして何かをしようとする。
 その時、家族のこと、生活のこと、将来のこと等々、頭に浮かび、前に進めない。
 
 ある少年が、野球選手になりたくて、悩んでいる。
 親はしっかり勉強して、いい大学に進み、公務員にでもなった方が、いいのだと考えていることも知っている。

 もし、このような人たちが、自分の気持ちを裏切って、様々ないわゆる常識的な考え通りの行動をしたならば、それはまず防御をしたということだ。
 防御から始まる、体術には勝利はない。どんなに完璧に防御しても引き分け。でも多分いつかは、防御は決壊する。
 人生は自分自身との戦い。しかも、未来の自分、今よりちょっとレベルの高い自分との戦いになる。
 武道には、後の先を取るという考え方もあるが、多くの人にそのようなテクニックはできないし、必要もない。
 
 まず攻めろ!が合い言葉だ。
 攻撃、まず前に進み相手を打ちのめす。初手で難しければ、次手で捕らえる。
 続けざまに打ち出される攻撃の中に、防御を忍ばせよ。
 相手の攻撃がやってきたならば後ろに下がらず、前に出て攻撃を弱めよ。
 押し込まれた状態から返される攻撃の軌道は、読みやすい。
 
 もしも手痛く打ちのめされたら、次回はそれを防御の知恵とせよ。
 
 後ろへ下がるものに、はじめから受けの形を取るものに、勝利はない。
 自己の人生は、常に自分との勝負。
 さらにいえば、僅差の力関係にある未来の自分との勝負となる。
 僅差の力の差しか無きところに、余裕をかました受けの姿勢など、正気の沙汰ではない。

  少しでも長期戦になれば、すなわち一瞬で決まる勝負以外は、全て何らかの防御を必要とする。人生はこの型の勝負ばかりだ。

 「攻撃は最大の防御」は、攻撃していれば相手からたいした攻撃されることはい、という意味ではなく、攻撃と防御は一体化され、相手からの攻撃に対しては上手く防御がなされ、攻撃状態が続く、ということだと理解している。

 人生は逃げてはいけない。
 背中を向けては、また今日と同じ明日が続く。

 防御力の磨き方は、至ってシンプルだ。
 ただ、攻め続けることだけを考えて日々、行動する。
 
 息を吐くのと吸うことが一連の作業のように、自然と一本化が始まる。
 すなわち、攻撃力強化によって自然と防御力が磨かれてゆく。

 世界一防御力が強い国は、どこだ?
 アメリカだろ、多分。
 世界一野球が強いチームはどこだ?
 多分、いちばんいい投手陣を抱えているチームだろう。

 
 
Commented by MESO at 2011-07-13 18:22 x
MESO(ミャンマー教育支援機構)の手作り石鹸、MESOapのことご紹介いただきありがとうございます。
by japanheart | 2011-07-13 16:33 | 医者の本音 | Comments(1)