ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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謙虚さを取り戻す場所

謙虚さを取り戻す場所

 皆さんは謙虚さを取り戻す場所をもっているだろうか?

 年をとると年々歳々、人は謙虚さを失う傾向がある。
 ごたぶんに漏れず。

 日本で息巻いて、ミャンマーのことや活動のことをいろいろなところで話しをする。
 多くの人たちはそれなりに、敬意を払ってその私の活動を評価してくれる。
 何度も何度も話していると、どうも人間、僧上慢になっている。
 それも知らぬ間に。

 治療などすべて上手くいっているはずもないのに、そして口で確かにそう告白しているはずなのに、なぜか心は知らぬ間に、すべて上手くいっているような心持ちになっているのだ。恐ろしい。

 だから私は、ミャンマーの、カンボジアの医療現場に帰る。
 そして惨めに、汗臭く、じっくり、必死に治療に没頭する。
 そして結果はやはり、満足いかないことが多い。

 そしてやはり悟るのだ。
 私は、なんと大したことがない人間なのだと。

 あんな日本で偉そうにみんなに話していたことを後悔する。
 恥ずかしくなってしまう。

 そうして、謙虚にもう一度、こつこつとがんばらなければと自覚するのだ。

 多くの人はどこでこの謙虚さを獲得しているのだろうか?
 毎日の生活の中で、どうやって正気を取り戻すのだろうか?

 私に海外の医療現場がなければ、すでに破滅していると思う。
Commented at 2011-05-25 12:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-28 14:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by りる at 2011-05-30 03:07 x
先生が実行してらっしゃることと比べ物にはなりませんが、私が海外へ留学・就労したことがある理由は「自分の身の丈を思い知る」ためです。国外では通用しないこと。言い訳や慢心に自覚的になるのは必要。「国内でだって、もっと厳しい現実はある」という意見も頂きます。確かに。でも、外に出ないと気付けないことがあるのも事実。プレッシャーを自身にかけながら登った山から見た景色は案外悪くない。心地よい疲労感(自己満足ですが)も。でも、すぐにまた、ふがいなさを感じる、その繰り返し。国内でも問題は山積み。遠く足を延ばさなくても、困難な状況や、悲惨な状況は存在する。でもそれは逆に言えば、どこに行ってもある。だから結局、理屈じゃなくて、内側から沸き立つエネルギーに突き動かされるものに心血を注ぐしかない…。よく、海外で働いた経験を、かっこいい!と言われますが、とんでもない。地味なもんですよね?実際は。でも、それをうまく伝えるほどの実績も裏付けられるものも、全然ないです。国内外という枠にとらわれず、地球規模で医療が届かない場所に届け続けてらっしゃる先生の言葉を読むと、努力を重ねながら挑戦し続けねば!と元気が出ます。これからも、どうかお元気で。
Commented by のの at 2011-06-15 23:46 x
本当に先生はすごいです
私はこのブログで謙虚さを思い出しました
だから日常でも先生みたいな人が1人でもいたら我に返り謙虚さを思い出します
だから頑張って下さい
by japanheart | 2011-05-24 23:10 | 活動記録 | Comments(4)