ミャンマーも東北も
2011年 04月 27日
ミャンマーにいて、相変わらずの手術をする。
大変な子どもたちの手術を行い、完璧ではないけれど何とか少しでもと祈りながらやっている。
東北地方はどうなったろうか?
ジャパンハートスタッフの何十人も今も派遣しているが、貧乏性なのか、自分の目で見ないと落ち着かない。
時々聞かれる、震災被害にあった人たちへのメッセージは?と。
実は今は特にない。
病気のつらさは今、それを持っている人しかわからない。
同様に震災被害にあった人の気持ちは今その境遇にある人にしかわからない、と思う。
だから今、黙々と耐えるしかない。
でもそんな大人たちを、子どもたちはじっと見ている。
それでもがんばって立ち上がろうとする大人たちをじっと見ている。
そこに種は投げられ、やがて芽を出し花を咲かす。
1000年に一度おこるという今回の東北津波大災害の記憶が、次の1000年以内に起こるであろう人的被害から多くの人命をすくだろうと確信している。
今失われた命が、1000年の時を越えて、誰かの命に変わる。
それを「歴史の知恵」という。
日本という国は消して彼らのことを忘れたりしない。