緊急としての医療支援-避難所
2011年 04月 01日
現在私たちが活動している避難所や診療施設は、ライフラインの復旧は十分ではないが、既に飢えに対する恐怖からは、解放されている。
そこでの医療支援は、一般に想像するものとは違い、緊急性を有するいわゆる救急的なものではなく、むしろ慢性疾患をどうコントロールしてゆくとか、集団生活での感染症の伝播をどう防ぐのか、という問題になる。
医療者として、そのような緊急の活動を想像して来るものの中には、不平を言うものもいるらしい。
しかし、私に言わせれば、何でもしなさい!ということだ。
医療以外に必要なものがあれば、それもこれも全部。
海外での緊急支援で、私たちがはじめに届けたのは、医薬品ではなくて、水と米と塩だった。
何でもする。
医療はその一部でしかない。
医療者は、そこに支援に訪れる一部の存在でしかない。
そして、誰でもできるが、手が足りなくて追いついていないことがらが、避難所をはじめ、診療施設でもたくさんある。
そしたら、それも全部やる。
そのような人を求めている。
今日で第35次隊、126名のスタッフが現地で働いている。