特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

悲しい津波

悲しい津波

 ミャンマーにいた。今日、日本に着いた。
 ネット環境の悪さを恨めしく思う。
 全く情報が遮断され、ミャンマー人たちが日本が大変になっているらしいと国際ラジオの放送から教えてくれた。
 
 日本を大型の津波が地震の後襲ったらしいと。
 10メートル規模の津波らしいと。

 私は数年前のミャンマーの津波で、その恐ろしさを目の当たりにしていた。
 15万人くらいが亡くなったという、数年前のサイクロンナルギス後の津波の記憶。

 それが日本で起こったとするとどうなるのだろうか?

 現地の空港のテレビに映し出されていた日本の津波は、全てを飲み込んでいた。
 こころが曇った。

 旧都ヤンゴンに着いた。
 わずかな時間を過ごし日本へ向かう。

 空港で数組の日本人たちが、津波の話をしている。
 どこかで手に入れたらしい日本の新聞を片手に、身振り手振りで、津波の話をしている。
 時折、笑い声がする。

 私は気分が重くなった。
 現状を見たことがない人間にはその恐ろしさや悲しみなど分からないのだと、改めて思う。
 多くの人が亡くなっているという数字やダメージを受けた建物を見たいるだけでは、ほとんど人間の感情や境遇は理解できないのだと思った。
 人にはこころにも、常に、体温が必要だ。

 津波は、そのほとんどの人を即死させる。
 そんな悲しいストリーをここで、何度も聞いたことか。


 ひとりの人間を助けることに四苦八苦している私には、一瞬にして多くのいのちを奪ってしまうような、こんな状況に、呆然としてしまう。

 亡くなっていったひとりひとりには、どんな人生のストリーがあったのだろうか。
 
 


 

 
 
 
Commented by モモ at 2011-03-15 07:39 x
家と船と車と瓦礫とが一緒に流れていく映像を繰り返し見ているだけで、一体どうやって乗り越えるのかと思うだけで体調を崩してしまいました。被災地に住まない私は、昨日から普通に仕事をしていますが、何もなかったように仕事をしていていいのかと思ってしまいます。やみくもに被災地に入っても邪魔になるだけだし、本当にどうするべきなのか…。商品の少なくなったコンビニに、生活水を求めて給水車の列に、黙ってただ順番を待っている秩序正しい被災者の方々が痛々しく、見ていられません。どうぞ、少しでも良い方向に早く向かうよう祈り、私に何ができるか考えます。
Commented by 理奈 at 2011-03-16 04:25 x
とてもつらいです。原発のこともあります。
日記を更新ありがとうございます。
あなたの言葉は心に響きます。
Commented by アキ at 2011-03-16 11:14 x
いつも見させていただいています。
現在、陸上自衛隊に所属しています。

東北の地震の知らせを受け、当日中にいつでも行ける準備を終え、ずっとニュースを見て待つだけしかない態勢にもやもやしていました。
そして、昨日、所属する部隊からはほんの一部しか派遣されないことが決まりました。

ただ現地に行って悲惨な現場を見たかっただけなのかもしれない。
被災者の事を本当に考えるなら、募金なり何なり個人的に積極的に活動すればいいんじゃないか。でも直接見聞きしないと自分にとって意味がないんじゃないか。

色々な事を考えます。
自分達はこういう時の為にいるのに、待機して訓練などをするのが悔しくて、空しく思います。我ながら自分本位だと思います。
こんな考えをしているのに医師を目指す資格、自衛官である資格はあるのか。とも思います。

ニュースを見る度、飛んで行きたい思いに駆られます。
現地で活動に従事したいです。今、ここにいることが悔しいです。

不愉快であれば削除します。吉岡さんの日記を地震後初めてご拝見して、今の気持ちを書きたくなりました。
少しでも被害が軽減、一刻も早い復興を願います。
by japanheart | 2011-03-15 02:40 | 活動記録 | Comments(3)