ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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手術結果

手術結果

 断じて、言うが、私は自分が手術が上手いと思ったことは一度もない。
 多分、普通の医者よりは多くの手術をこなしてはいるが、それはそれで上手いということとは少し違う。

 まさに、頭から足の先までできうる限り、何でもこなす。
 産婦人科でも、小児でも、整形外科や時に、脳外科の範疇でもやれるだけはやる。
 ここでできなければ、貧しい人たちはもう行くところがない。
 諦めるしかない。

 だから、ここは最後の砦。
 いのちの砦。
 人生の質の最後の保証場所。

 勇気を持って突き進んできた。
 時には、いろいろな人たちにも誹謗されたりしたこともある。
 まあ、どっちでも良いことだが。

 現地で、子どもの「鎖肛」という、いわゆる生まれつきに肛門がない腸閉塞という病気を何回も手術をしてきた。
 ところが、なかなか上手くいかなかった。
 日本では、そこそこかな?と思っていたが結果が良くなかったのだ。
 いつも罪の意識を感じながら、自分の技量のなさを嘆いていた。

 今年に入って、恩師の青山先生率いる小児外科チームが、カンボジア-ミャンマーとまたいで子どもたちの手術を行うためにやってきた。

 
かなりハードなスケヂュールこなしながら、ミャンマーではこの「鎖肛」という病気を何例も手術して帰ってくれた。私なんかより、この人たちにやってもらった方がよほど、幸運だから。
いつもの私のように、手術自体は、うまくいった。

 ところが、やった結果がやはり、私のようになってしまう。
 結果が付いてこない。
 彼らも結果を聞いて、困惑する。

 日本では全部上手くいくのに、なぜだ??
 なぜ、こうなるのだと、、、。

 そして、わかったことがある。
 それに今まで私も気づかなかった。

 その正解は、何と術後に使う抗生物質の質の差だった。
 現地では、中国製かインド製の薬がメイン。
 日本では日本製。
 この質の差が、こんな結果の差を生み出していたとは、気づかなかった。

 術後、ひどい感染を起こし、みんな傷が開いたり、糸が外れたりする。
 そのために、結果が悪かったのだ。

 自分のやっていることが、それでようやく相対化された。
 ここを改善すれば、結果が付いてくる可能性がある。

 これから、子どもたちにもっと良い医療をできるという可能性に、幸せを感じる。
 
 


 
Commented by 藤田竜太郎 at 2011-03-04 12:06 x
先月から設置した募金箱で集まったお金と私が営んでいる店舗の売り上げの一部を今月からジャパンハートへ送金させて頂きます。申し訳ない程わずかな金額かも知れませんが現地の子供達の為に使って下さい。何卒宜しくお願い致します。
Commented at 2011-03-04 19:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by *なぁ* at 2011-03-05 19:35 x
今日、「死にゆく子どもを救え」を読ませていただきました。吉岡先生の、ひたむきで自分の成すべきことを一生懸命に頑張っていらっしゃるお姿が伝わりました。これからも頑張ってください。陰ながら応援しています。私もいつか、 HEART JAPAN の一員として、吉岡先生のもとで働けたらなぁと思います。
実は私も小児外科医を目指しています。明日、大学の合格発表があります。その前日に本屋でたまたまこの本と出会えて、とても勇気づけられました。結果はどうであれ、自分の夢を絶対諦めずに頑張ろうと思いました。
Commented by 匿名 at 2011-03-11 17:00 x
マグニチュード8.4
宮城県沖 深さ10キロメートル
震度7の地震がありました。

被災地でない私は何ができますでしょうか?
Commented at 2011-03-13 04:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by なつこ at 2011-03-13 07:20 x
おはようございます。
宮城県でマグニチュード8.8の大きな地震がありました。

ジャパンハートの
離島で活動されている
看護師さんたちは
無事なのかとても心配に
なりました。
そうであることを心から
お祈りしています。
by japanheart | 2011-03-04 07:12 | 医者の本音 | Comments(6)