現地との無形の信頼関係
2005年 10月 13日
私がここサガインに戻ってきて早や1週間が過ぎました。約1月ぶりに治療を再開しましたが、まだぼちぼちしか患者が増えてきません。今までは結構すぐにでも集まってきたのですが、どうやら表面的には、私がここに帰ってきた事が知れてはいないようです。
いつもは大体長くて2週間程度のインターバルで治療を再開できたのですが、今回はその倍以上あいてしまいしました。そのせいでしょう。
先ほど表面的にはと書きましたが、医者がいつもそこにいるというのは、とても大切な事だと思っています。そこに行けば必ず治療を受けることができるという無形の信用がそこにはあるのだと思います。それが、現地の人々との信頼関係なのだと思います。
様々な理由から私達日本人にはずっとそこでとどまることは難しいのですが、何とかして別の形でその信頼関係をつくることが出来ないのかと考えています。
目に見えないものの力と価値を感じます。
途上国で医療をすることはこんなにも大変なんだという事が多々ありますが、またそのうち日本では考えられないようなエピソードも交えながらご紹介して行きたいと思います。