その後の、甲状腺がん-経過
2011年 01月 29日
甲状腺ガンの治療に訪れている女の子は、元気にしている。
現地では、手術は大変だった。
激しく周りと癒着しているし、経過も長い。
手術をしているとき、甲状腺外科の先生もこんなは、あまり日本では今はないだろう、といった。
日本は早め早めに治療が行われる国になっている。
文句を言う患者も多いが、それだけ健康に対する意識が高いのだと思う。
これは政府が、啓蒙をしっかりしてきたからだろう。
今や、患者と医療機関の関係はぎくしゃくしていて、医療をする上で大切なお互いの信頼関係を上手く構築するのが困難になっている。
これも政府のおかげ。
机上の理屈だけで、健康の意識の向上を目出したからであろう。
今彼女は、ヨード制限食というのを採っており、この後、放射線を用いた治療が始まる。
かつてはともかく、今は飲み薬になっており、ずいぶんと患者の負担は少ない。
いい時代だ。
その後しばらく隔離される。
異国で、子どもが治療のためとはいえ、隔離されるとは、どんな心境なのか?
十分、想像力を働かせてみる必要がある。
医療は、いっても医療者側の想像力が、大切だと思う。