子どもたちの手術
2011年 01月 16日
私ひとりではどうしても太刀打ちが十分できないような数々の病気を持つ子どもたちがいる。
麻酔が十分かけることができない環境の中では、大きな手術はなかなかできない。
こんな子どもたちを集めて今回ミャンマーで手術を行った。
日本から小児外科医3名と小児科医2名、看護師1名がチームを作って参加してくれた。
朝から晩までみんなでがんばって、20数名の子どもたちが手術を受けることができた。
本当にうれしい気持ちになる。
何のための医療の技術か?
何のための医者であり、看護師なのか?
多くの医療者が自分のお金と休みを使ってこのような活動に参加しようとするときですら、邪魔をする上司が多い。
一般の常識では信じられないだろうが、なんだかんだと言って参加をやめるように説得する。
意味不明の、管理という。
ヨーロッパやアメリカではおそらく、同じようなことをするときっと社会的には賞賛され尊敬もされるだろう。
この日本社会。
このずれ。
それを貧しさという。
社会の遅れという。文明の低さという。
これから若い世代は、古い人々や慣習に振り回されずに世界を相手に動いてほしいと切に願う。
それほど世界は狭くなっている。