年末のサガインは
2010年 12月 28日
年末のサガインは、相変わらずの手術が続く。
そういえば、私がここにいて手術をするときは、ほとんど子どもばかりな様な気がする。特に最近。
良かったなと思う。
やっぱり、治療を無料にできていなければ、本当の貧困家庭の子どもには医療は届けられない。
交通費、食費、検査代、入院費も全て負担している。
かつて、無料はいけないと何人もの人から言われた。
もちろん治療を受けに、金持ちも来る、中級層の人たちも来る。
その人たちの治療を拒否したり、お金を取ったりしたら、多分、貧困層の人たち、交通費すらママならない人たちは、行っても診てくれないかもしれないという噂だけで、来なくなってしまう。
だから、お金のある人にも医療を無料で届けるという作業は、必要な無駄だと思っている。
あくまでも、貧困な子どもたちに医療をするために。
何人もの子どもたちが今も、入院して、手術の順番を待っているが、それを見ると何とも嬉しくなるのだ。
ああ、この子どもたちを治療できる。この子どもたちがこの後から、もっといい人生を生きていけるかもしれないと感じることが出来るからだ。
しかし、子どもたちや親ははそんなことは知らない。
ただ、治療前の不安な表情がある。
しかし、私は何度も目撃してきたのだ。
劇的に人生が変わるその瞬間を。
それに私達が力をかすことが出来る幸せ。
お金に代えられない幸せ。
今年ももうすぐ終わるが、これからもずっと。