ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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動くか、動かざるか

動くか、動かざるか

 今日本に帰国しているんだけど、もちろん現地には手術後の患者を残している。
 ジャパンハートの医師や看護師が今、チームで面倒を見てくれている。

 全てが上手くいっているときは、何も連絡が入らないもので、何もかも忘れて日本でのやるべきことに没頭できる。
 しかしどうも最近は、しょっちゅう連絡が入る。

 私の実力なさ故か、悲しいかな、現実はlきびしい。

 今もひとりの少女の術後が思わしくないと連絡が入る。
 発熱と感染がなかなか収まらないという。

 いろいろ聞いては見たものの、言葉や写真だけでは全く分からないことも多い。
 そのまま時間を待つというのもいい。
 かといって手遅れになるほど辛いこともない。

 現地のスタッフは不安だから、いろいろと相談する。
 安心しきっているよりその方がいいと思う。

 この距離がうとましい。

 現地まで早くて丸2日かかる。
 チケットを手配しはじめて3日は最低かかる。
 だからいざというときには間に合わない。

 そのため小さなサインをキャッチして早めに動かなくてはならない。
 その時現地の人間からの情報が感情や不安で歪んでいたら最高の判断をしかねてしまう。

 1年のうち何度か、現地に慌てて帰ることがある。
 日本に帰った翌日に呼び返されたこともある。
 かつてそれで運良く人のいのちが助かったこともある。

 今回も、状況がはっきりしないので帰ることにした。
 明後日、夜中に羽田を出発する。

 このようなときは、迷ったら動けだ。
 99回無駄でも、1人助かればOKとする。
 お金はかかるが、まあ仕方ない?と思ってくれる人も多いだろう。

 医者とは因果な職業だ。
 
 今回も、家族とのためにとっておいた時間を、使わざるを得なくなってしまった。
 今日空港まで.早朝見送りにきてくれた子ども二人に、おにぎりを二つずつ買って勘弁してもらった。
 妻にはありがとうとお礼を言った。

 我が家族への借りが、どんどん増える。
 返せるかどうか?

 
 
 
 
by japanheart | 2010-12-06 22:49 | 活動記録 | Comments(0)