悪貨を駆逐する
2010年 07月 15日
評価のない世界には、必ず偽物が幅を利かせる。
まさしく我々がいる国際協力の世界。
おじさんおばさん達が、善意で行っている小さな規模のうちは、独断と”のぼせ”はあっても、あまり悪く言う気にはなれない。なぜなら、周りがどう思っているかはともかく、本人たちはいたって善意に満ちているからだ。
しかし、組織が大きくなって、巨大化してくるとそうは簡単でなくなる。
うそも悪いことも確信犯的になる。
今までいかに多くのうそを目撃してきたか。
それをいちいちけなす気はない。まあ、言ってみても仕方ない。
否定しあえばはむしろ、自分の発展を妨げる結果を生む。今の政治を見るようだが。
ではどうすればいいのかというと、たった一ついい方法がある。
それは、本当の意味でクリーンな組織を創り、世間に対して示すことだと思っている。
それを世間が認め、ひな型にしてくれれば、不正やうそは簡単には、まかり通らなくなる。
そうやって国際協力の世界が少しずつ修正されてゆくことを望む。
多分、日本のNGOも欧米のようにこれから巨大化してくる、だろう多分。国が邪魔しなければ?
その時、少なからずビジネス体としてのNGOが生み出される。
それは時代の流れだから仕方ない、と私は思っている。
その時、大切なのは組織の哲学になる。
かつての日本企業のように、哲学が、モラルが。
初めからそれがない組織は、ちっとどうかなと思う。
強烈な創業者の哲学がほしい。
もしジャパンハートも今後そのような道を歩めば、組織の企業化はやむをえないと思っている。
しかし、哲学はしっかりと染み込ませる。
そういう未来が、そこまで来ている気がする。