患者たちの様子
2010年 02月 28日
最近気になることは、今更ながら患者たちの雰囲気なのだ。
おかげさまで、子どもたちには無料で医療を提供できるようになった。
こちらもある意味、期限も気にしないで、治療計画を立てている。
できる限り医療のセオリーに忠実にやっている。セオリーというのは治療目標に対して、なされる計画だが、もちろんこれは日本のそれが基準になる。
日本では最近経営がうるさく言われ、少しでも早く患者を帰そうとする。経営が医療を変形させている側面がある。
現地にはそれが少ない分日本よりもしかすると、医療らしい医療がなされているかもしれない。
入院が長くなっている子どもたちがいる。
子どもたちはともかく、親のストレスはかなりあるかもしれない。
いつまでも入院できるという環境があれば当然、医療者に油断が生まれ、治療計画に無駄ができる。
だからいつも治療計画を細かくチェックしなければいけない。
私は最近、子どもたちの親の言動、特に私と接したときの表情に気をつけている。
ミャンマー人が、一番上の医者と接した時に笑顔がなければ、かなりの不安と何らかのストレスを抱えている。
これを上手くコントロールするのも医療だと思う。
患者の家族のこころも体のケアーも治療行為の一部かもしれない。