ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

こころがけ

こころがけ

 九州をまわって、今東京に帰ってきた。
 相変わらず、忙しく日本でも動いている。
 九州では、講演会を福岡で3件行い、そして五島列島の上五島に行ってきた。
 激しい寒波の中、大揺れの船に乗り、早朝真っ暗な港に到着した。

 ここの上五島病院には、現在ジャパンハートの武内看護師を出している。
 久しぶりに見る彼女は相変わらず元気そうにしていた。夜勤明けの早朝にもかかわらず、きっちり出迎えてもらった。
 お昼過ぎから院長、師長、事務部長と今後の話をした。

 とにかく都会で働いている多くの医療職人たちに、何とかこのような地域で生涯のうち1年くらい、しっかりと働くことの意義と、地域医療のすばらしさを認識してもらえるように、ということで協力してゆくという話し合いだった。

 いろいろな人と会う中で私が感じるのは、医療職はやはり仕事に自己成長を重ね、そこに人生の意味も見出していかなければ、患者を傷つける、あるいは患者を不幸なままにしておく可能性が格段に増すということだ。
 週末の余暇を楽しみして、給与の増減に不満を持つようなあり方では、患者は確実に危険にさらされる。

 常に自己に改善と成長を迫り、患者との心的、身体的コミュニケーションを深化させるにはと考えていなければ、多分、医療というのは手間がかかり、重労働なものだけに、すべて面倒くさくなる。
 そうして患者の様態は、見逃され、治療も後手に回る。
 こうした事柄は、今までいやというほど経験してきた。
しかし、その結果にすら医療者はまったく無関心でいるももいれば、言い訳に終始するものばかりだ。

 医療者という道を選び、人生の中心の40年も費やしすのだから、そこに意義や意味を見出さなければ、あるいはそこをいやいや過ごすならば、なんともったいないことか。
 そんな人間は医療から引退した後も、充実した人生などもてるはずがない。
 そうして結局、密度の薄い人生を生きることになる。

 自分の人生も傷つけず、他人の人生も傷つけない生き方がある。
 医療者は、すべて自己のこころにかかっている。
 
by japanheart | 2009-12-20 06:55 | 医者の本音 | Comments(0)