子供の記憶
2005年 09月 25日
この地へ着てから、多くの子供たちに出会っていましたが、時々ふと思い出す子供もいます。
今日はその話を。
ある村の子供、それは9歳の女の子ですが、この子は、顔は生まれつき異常があり目が大きく離れ、真ん中が凹んだようになっています。両手・両足の指はすべてひっつき、まるで野球のグローブのようです。知能はまったく正常です。
この子は、家が貧しいために、大切な労働力として農家に手伝いに出ており、本人もそのことには十分納得しています。
普通、このような子供はどか少し性格がゆがんだり、沈みがちなのですが、この子はとても、キュートで明るく、本当にかわいいのです。少なくとも私の技量ではこのような子供の人生を変えるほどの治療はしてあげれませんが、もし日本だったら、このような状況の子供がこんなに明るく元気なまま育ってくれるのだろうかと考えさせられました。いったい何がこのように明るくさせるのだろうかと。
今も時々、日本の看護婦の袖にぶら下がって甘えていた子のこのことを思い出します。