暑さに負ける
2009年 05月 31日
暑さに負ける。
なんか2週間ほど続けて手術をしたらすっかり挫けてしまった。
朝から手術室は40度を超える。
昼の休憩を挟んで夜まで手術は続く。
果たして、去年は何とか持っていたが、すっかりグロッキー。
汗が術野に滴り落ちる。
年年歳歳、こんなものかもしれない。
足腰がついていかない運動選手のようなものかな。
ここへ来る人たちは少なくとも私より若い人が多いが、いつものことながらみんなタフだと思う。
若いときからがんばる。それが結局、私の歳になったときに、すなわち体力が落ち始めたときに、本当に能力として何を持っているか問われ始めたときに、化けの皮が剥がされる。
今、本を出版して結構買ってもらっているが、言葉では伝わらない部分がある。
だから本当は直接、感じてもらいたい。
少しずつ会合などにお呼びがかかるようになってきたが、本物とそうでないものとの違いはすぐにわかる。
ただ世間は、本当に切れる刀を恐れて望まない。
刀のように見える木刀を、望むのだ。
本当に切れる刀は、その人自身をも傷つけることを良く知っているからだ。
ただ見せ掛けがいい、自分も傷つけない偽の刀を、振り回して生涯終える。
本当に、本物の人間になりたければ、一度本物に切られてみるといい。
1年、2年、3年、4年、、、。
同じことを続ける人がこの世界に何人いるかな?
10年やってみたら、きっと本物になる。
あまりそんな人間の話を聞いたことはないが。
今日は、エイズをやって、2年後は開発をやって。4年後は、衛生教育をやってでは、本物になれるかな?
学生時代のいい思い出として、国際医療、国際協力をやってでは、本物になれるかな?
20年後に、30年後に、若い世代に、相手にされていないと思うが。
必要とされていないということ。
妥協しない日々の連続のなかで、刀の切れ味は研ぎ澄まされてゆく。
木刀では磨いても、切れないよ。